八ヶ岳・小同心クラック

23日~24日は南八ヶ岳の小同心に3人で行ってきました。
同じ会のTさんと、いろりのまるいさんが同行者です。
この計画の発端は、Tさんの「小同心に咲くツクモグサが見たい」から始まっています。
私は半ば連れられた感じでの参加です(^^)

今回の山行は全てが上手くいきました。
天気・行動計画・体調・運、などなど。


22日晩に大阪を出発。早朝3時頃、美濃戸口に到着。
八ヶ岳山荘の仮眠室の布団で朝まで気持ちよく熟睡。
23日朝、起床後準備をして8時頃、美濃戸口を出発。
天気は晴れ。梅雨とは思えない天気だ。
登山口まで荒れた林道を歩く。先日の台風や大雨でかなり道がえぐられている。
これは相当、車高の高い車でないと厳しそう。
実際、乗用車なんかは車体の下をゴリゴリと擦らせながら通過していった。
歩いても1時間ぐらいだし、神経をすり減らしながら運転するぐらいなら歩く方がいい。

テント泊装備ではないが、登攀具の重さが結構ズッシリと背中にくるので
のんびり歩いていましたが、3時間ほどで赤岳鉱泉に到着。
小同心の登攀は明日(24日)の予定だが、天気次第では今日のうちに小同心へ登る事に
するかも知れないので、小屋で明日の天気を確認。
明日も晴れとの事で、予定通り、登攀は明日とする事とした。
小同心は3人とも行った事がなく、小同心の取り付きまでのアプローチが核心と
思われたので、この日はまだまだ時間もあるし、偵察に行く事にした。
偵察しておくと、明日は取り付きまで迷わず行けて、時間のロスもなくなるからだ。

偵察に行く前に、まずは赤岳鉱泉のテラスで昼食休憩を。
Tさんが「カップヌードルライス」を持参してきて、山で使えるかを試していました。
これって電子レンジ専用かと思っていたら、実は火と水があれば調理して食べられるんですね。
知らなかった!
今回持参していたのはシーフード味でした。少し食べさせてもらいましたが、美味かった。
味は何種類かあって、コンビニでも普通に売られている。
私も今度やってみよう。

休憩後、偵察へ向かう。
赤岳鉱泉から硫黄岳方面へ少し進み、大同心沢の入口からロープをくぐり
大同心稜へ向けて登っていく。
この大同心稜、踏み跡はしっかりしているが、途中から細い尾根になり
傾斜もかなり急になる。
ちょっと危険な傾斜になってきたのでヘルメットを着用。
木を掴みながら登っていく。
最後は落石必至のザレた急斜面を登りきると大同心基部に着く。

大同心稜から見る、大同心(左)と小同心(右)。


大同心基部から小同心の取り付きへと向かう斜面にトラバースするところを
探すが踏み跡が全く見えない…(^^;)
大体、ここだろうという目星はついたが、結構エグい傾斜をトラバースするようだ。
さらに明日は重い登攀具を背負ってなので、振られて落ちやしないか心配でした。

一応偵察も済んだので、大同心稜を下り、赤岳鉱泉まで戻る。
小屋の風呂に入って汗を流す。
最初、そのまま湯船に入ろうとしたら死ぬほど熱かった!(^^;)
水を入れて適温にしてから入る仕組みのようだ。
石鹸は使えないけど、汗を流せるだけでも気持ちのいいもんだ。
夕食は赤岳鉱泉小屋名物の霜降りのステーキ!美味かったです(^^)
夕食後は明日に備えて、早々に就寝。
梅雨時という事もあるのか、小屋は満員ではなく、布団もひとり1枚でも
余るぐらいの感じでした。
でも、他の人のいびきがうるさくて、よく眠れなかった(寝たけど)。


24日は4時起床。朝食は各自自炊。5時に小同心目指して出発。
道中で同じく小同心を目指す年配の3パーティーを追い越す。
これで順番待ちが少なく、早めに登攀開始出来そうだ。
大同心基部までは昨日行っているので問題なし。ここから先が核心。
大同心基部からはバンド(崖に幅40cmほど)をトラバースして、大同心ルンゼへ
一旦降りてから、今度は草付きの急斜面を小同心目指してトラバース気味に登る。
昨日の偵察では雪渓が残っていたので、念のため、軽アイゼンを用意してきたが
雪渓脇の草付き部分を歩けたので、使わなかった。
ここも落ちると復帰できなさそうな谷が待っているので、落ちないように登ると
小同心の取り付きの大テラス(平坦地)へ着く。
実際に歩いてみれば、見た目ほど危険とは感じなかった。

大同心基部をトラバースする。


小同心手前から振り返ると大同心が。


さて、小同心クラックの登攀。ここから3ピッチで小同心の頭(天辺)に出る。
昨日の打ち合わせで、ひとりづつリードを交代で登る事にしていた。

1ピッチ目(40m)は、私がリード。朝一なので緊張する。
グレードは、Ⅳ級-(マイナス)。
体感グレードもそれぐらいな感じでした。
出だしは階段状のフェース。途中からチムニーをステミングで登る。
ホールドは多いので登攀自体は難しくないが、岩が脆く、落石しないように慎重に登る。
ランニング(支点)はピンやハーケンは少なく、岩角にスリングを掛けてその代わりとするが
延々とランナウトしたりで、簡単なわりに緊張させられるルートでした。

1ピッチ目を登る私。


2ピッチ目(35m)は、まるいさんリード。
グレードは、Ⅳ級。
このピッチもチムニー登りが主体となるが、1ピッチ目より狭い感じ。
途中、チムニーから岩を抱えて体が外に飛び出る、高度感満点のムーブがあり
そこはその岩が剥がれないように願って、一気に突破(^^)

先に登ったTさんが落とした石(こぶし大ぐらい)が、下にいた私の頭に当たりました!
ヘルメットに当たっただけだったので全然大丈夫でしたが、ちょっと焦った(^^;)

2ピッチ目終了点に咲く花。


3ピッチ目(15m)は、Tさんリード。
グレードは、Ⅱ~Ⅲ級。
Tさんは途中で花の写真を撮りながら登っていました(^^)
確かに簡単で、すぐに終了点でした。
でも下のテラス(2ピッチ目終了点)で一旦ピッチを切らないと
ロープの流れが悪くなるので、こういう風にしているんだと思いました。

岩場を3ピッチ登って、小同心の頭に出ると一安心。
そこから見る景色は素晴らしい眺望。
南八ヶ岳の縦走路からは丸見えだし、結構目立つ場所にある。
逆にこちらからも登山者がよく見える。

4ピッチ目は岩稜帯歩き。ロープはお互い結んだまま移動。
岩場には所々に花が咲いており、写真を撮りながらのんびり進む。

4ピッチ目から振り返って見る小同心。


希少種のツクモグサが咲いています。


5ピッチ目(30m)は、私がリード。
グレードは、Ⅲ級。
どうやら登り過ぎたようで、出だしに適切なビレイ支点(ペツルなどの)がなかった。
岩にスリングを巻いて、それをビレイ用の支点とした。
登っていくと横岳山頂にひょっこりと出て、一般登山者から祝福(?)される。
「すごーい」と言われたり、「どこから登ってきたんですか?」とか聞かれる。
それから、セカンドのビレイの準備をしようとするが、さて、どこでビレイをするか?
横岳の道標で出来ると聞いてましたが、人が多すぎ(記念撮影やらで)なので無理。
出来ない事はないが、すればひんしゅくもんだな、こりゃ(^^)
という事で、大きい岩にスリングを巻いて、ビレイの支点とした。
ビレイ中もずっと周りの人たちに見られているので、結構恥ずかしかった(^^;)
全員登ってきたところで、登攀具を片付け、記念撮影。

横岳から見る小同心。
天辺に後続パーティが写っています



あとは登山道を通って、硫黄岳経由で赤岳鉱泉まで戻る。
硫黄岳は私が行った事なかった(赤岳はある)ので、こちら回りで帰りました。
憧れのコマクサ(未だ見た事ない)はまだ咲いていませんでした…。
そういえば、横岳も行った事なかったけど、まさか初めての横岳が小同心経由で
登るとは思ってもなかった(^^)

硫黄岳方向から見る横岳、大同心、小同心。


赤岳鉱泉まで戻ると、昼食とパッキングをさっと済ませ、美濃戸口へ向かう。
休憩込みで2時間で到着。ザックは重くても下りは早いですね。
車に乗り込み、美濃戸口近くにある、樅(もみ)の湯温泉で汗を流し、帰阪。
お疲れ様でした。

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