大峰・バリゴヤノ頭

16日は、大峰にある『バリゴヤノ頭』というところへ行ってきました。
「それ、どこの山?」と思う人もいるかも知れませんね。
バリゴヤノ頭とは、稲村ヶ岳の真南にある標高1580mのピークです。
一応、私は以前からその山名は知っていました。
でもわざわざ、そこへ行こうとは思っていませんでしたが…。
ところが先日、クラックスの帰りに、Y下(よ)さんと話した時
「行きたい山のひとつ」として、このマニアックな山名を言ってきて驚いたんですが
それならと、自分自身のトレーニングも兼ねて、一緒に行く事にしました。

このピークへ向かうには、稲村ヶ岳から南下するのが一番行きやすいとの事ですが
稲村ヶ岳の登山口からだと距離が長く、日帰りは厳しいかもと思われたので
バリゴヤノ頭の西側にあるモジキ谷から南谷の北側の尾根を往復する事にしました。
ここは一般的な登山道は全く無い、バリエーションルートとなります。

GPSによる軌跡(往路のみ)。


大阪を出た頃はよく晴れていたのだが、国道309号線を吉野川を越えて
南下し始めると、雲行きが怪しくなってきた。
トンネルを抜ける度にどんどん悪くなり、ついには雨が…。
「どうしようかなぁ?」と考えているうちに、登山口である国道309号線と
モジキ谷が交差するところの駐車スペースに到着。
用意していると雨は小降りになったので、8時に登山開始(標高720m)。
最初のしばらくは作業道があるので道なりに進み、南谷の北側の尾根に上がる。
あとはその尾根をひたすら直登していくが、結構、急な傾斜。
標高900mぐらいまで植林されているので、ソマ道があり、比較的歩きやすい。
ただし、間伐した際の倒木などで、歩きにくいところも多かった。
その後はソマ道もなくなり、広い尾根を歩きやすいところを探しながら登る。
雨が本降りになってきたため、カッパを上下とも着用する。暑い!
Y下(よ)さんが前を歩きたい(ルートファインディングをしたい)という事で入れ替わる。
一旦、少しの間だけ傾斜が緩くなるが、標高1000m辺りからまたきつくなる。
それもかなりの急登だ。
標高1200m辺りは浮き石も多く、落石に注意しながら登る。
標高1350m辺りで一旦傾斜が緩くなり、ホッと一安心。
しかしその後に、さっきの急登以上の傾斜が待っていた…。
木も生えてなく手掛りが全くない、ぬかるんだ急斜面をよじ登る。
そこを登りきると大きい岩が目の前に現れる。
リードクライミングが出来そうなぐらいの大岩だ。
この大岩は登らなくてもよく、周囲を巻くように歩いていく。
大岩を巻く際に進行方向が変わるので、念のためザックを置いて偵察に行き
進むべき方向を確認してきた。
その頃、雨はさらに強くなって、ドシャ降りになってきましたが
ちょうど大岩の下がハングしていたので、そこで雨宿りしました。
しばらく少し雨が収まるのを待ってから出発。
ここからは再び私が先頭を歩く。

苔が綺麗だが、こんな美しいところは一部分だけ(^^)


大岩からは細い尾根で、アップダウンは少ないものの、濡れて滑る木の根と
シャクナゲの群生の藪漕ぎで、一気に歩きにくくなった。
予想以上の悪路に時間が掛かりすぎて、下山の時間が気になりだした。
バリゴヤノ頭のひとつ手前のピークが見えた頃、天気は急に良くなってきて
時々日が射すようになった。

バリゴヤノ頭のひとつ手前のピークが見えた。


全身びしょ濡れで寒いぐらいだったが、徐々に乾いて快適になってきた。
しかし、目指すべきバリゴヤノ頭はまだもう少し先。
細尾根からバリゴヤノ頭のひとつ手前のピークへ向かう途中のコルへ急降下。

コルを通過するY下(よ)さん。


本当に時間が押してきたので、そのコルにザックをデポして、山頂を往復する事に。
おぉ!空身だとなんと体が楽な事よ(^^)
コルからはトラバース気味に急斜面を登る。
足場が悪いので落ちないように慎重に。でも急いで登る。
山頂からひとつ手前のピークから左へ方向転換するところで、踏み跡に誘われて
そのまま直進。すると突然尾根が終わって目の前に急斜面が現れる。
地形図を確認すると、もうひとつ、左へ折れる踏み跡が正しかったようで、引き返す。
幸い大した距離ではなかったので2,3分のロスで済んだが、気持ちが焦っていると
こういうミスも起こってしまうので、冷静にならないといけないな、と思いました。
あとは少しのアップダウンでバリゴヤノ頭のピークへ。
12時45分。やっと到着です。Y下(よ)さんも目的が達成出来て嬉しそう。
山頂はガスで視界がなかった(元々樹林帯で展望はない)ので、写真を数枚だけ撮って
すぐにザックをデポしたコルまで戻る。
ザックを背負って、あとは来た道を戻るだけ。
そう「戻るだけ」。でも、これが甘かった。
細尾根辺りは少し歩き慣れたのか、往路ほど大変だと思わず歩けた。
ペースも悪くないので、細尾根の途中からY下(よ)さんが前を歩く事に。
しかし、大岩を過ぎて、急斜面の降下が始まると、途端にペースダウン。
とにかく、よく滑るのだ。

急斜面の下降。滑る滑る。


雨のせいか、地面はぬかるんでいるし、それ以前に急斜面すぎて危ない。
ジグザグに下りていくが、時間が思った以上に掛かってしまう。
南谷の北側の尾根も大きく見れば、ひとつの尾根に見えるが
実際は細かい支尾根があったり、尾根の幅が広い部分もあったりで
よく読図しておかないと、方向を誤る可能性がある。
特に下りは尾根が分かれていく方向になるので、登り以上にしっかりと
地形を見極めなければならない。
Y下(よ)さんはその都度、地形図とコンパスで確認しながら歩いていました。
なので、大きく間違う事はありませんでした。
ただ、標高900m辺りまで下りてきて、そろそろソマ道が出てきたのだが
時々それを見失って、右側の斜面へと逸れていってしまう事、数回…。
基本的にはY下(よ)さん本人が気付くまで黙って見ていたのだが
その度、倒木を避けたり、足場の悪いところを左へトラバースしながら下るので
結構時間が掛かってしまった。
まあ、微かな踏み跡を見るのは、慣れが必要なので、これからもこういう山行の
経験を増やしていって、見極められるようになってもらえれば、と思います。
いい練習が出来たと思います。
尾根末端まで下りれば、あと少し。
そして17時、ようやく登山口に到着。

昼前からここまで、よく晴れていたのに、車の前で後片付けをしていると
また雨が降ってきて、すぐに本降りの雨に。ギリギリセーフでした(^^)
しかし、よく歩きましたね。
お付き合いいただきましたY下(よ)さん、お疲れ様でした。

このルート、ロープや登攀具を出すようなところはなかったですが
体力と読図力(地形を読む能力)とルートファインディング力(歩くところを探す能力)
が問われる好ルートだと思いました。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
記事カテゴリー
ブログ内検索
リンク
メールフォーム